【参考書紹介・使い方解説】part1 [新課程]基礎問題精講-数学Ⅰ・A
皆さんこんにちは!
本日より、私たちの強い味方である、参考書たちを紹介する記事を連載していきます。
参考書紹介の1発目は『基礎問題精講-数学Ⅰ・A』の新課程版となる六訂版です。
基礎問題精講-数学Ⅲの記事はこちら→

受験業界では言わずと知れた名著であるこの1冊を、今日は参考書の特徴から使い方まで、余すことなく解説します!!
目次
1 新課程版と旧課程版、何が違う?
2 『基礎問題精講-数学Ⅰ・A』の基本情報
3 『基礎問題精講-数学Ⅰ・A』の特徴
-教科書⇒共テレベルの接続に最適
-『精講』が分かりやすく使いやすい
-同レベル帯の参考書の中で非常にコンパクト
-とにかく基礎問を完璧に
-必ず証明課程まで書く
-『精講』と『ポイント』に注目
-必要時間は約45時間
新課程版と旧課程版、何が違う?
まず、新課程とは、何か。
僕たちの教科書や先生の授業、入試に至るまで、教育カリキュラムの全ては、文部科学省が作る『学習指導要領』というものに従って構成されています。教科書をつくるための教科書のようなものですね。凡そ10年に1度、社会の変化や前回の指導要領改訂の反省に基づいて、改訂を繰り返しています。
前回の高校-学習指導要領の改訂は、2009年に行われ2015年度入試から適用されました。
そして今回、2018年に指導要領改訂が行われ、2025年度入試つまり新高2生の受験学年から適用されることとなりました。この改訂に合わせて、各種参考書も改訂版の作成をしているわけです。
数学Ⅰ・Aの指導要領改訂の概要は以下の図の通りです。

扱う範囲が多少変わり、数学A『整数の性質』の大部分と、数学活用『数学と人間の活動』が複合し新単元が設置されました。
なお、図には記述していませんが、データの分析の内容は多く追加されています。
この参考書の基本情報

問題量 | ★★★☆☆(154問+演習154問) |
難易度 | ★★☆☆☆(日東駒専レベル) |
解説 | ★★★★☆(わかりやすい) |
レイアウト | ★★★★☆(見やすい) |
出版社 | 旺文社 |
目的 | 数学の基本的な演習 |
対象者 | 数学の基礎的な問題を一通り演習したい人 |
使用期間 | 高1~高3夏休み前 |
必要時間 | 約45時間(35~60時間) |
この参考書の特徴
教科書⇒共テレベルの接続に最適
教科書レベルの基本知識から、入試問題への橋渡しをコンセプトとしてつくられた問題集です。
数学Ⅰ・Aを154のテーマに分け、各テーマ毎に
基礎問→精講→解答→ポイント→演習問題
という流れで攫う、といった構成になっています。
問題のレベルは決して高くないですが、基礎的な数学の武器を1つ1つ集めて、より高いレベルの問題へと対峙するためのステップとして、非常に重要な1冊です。教科書で一旦勉強を終えた後に、本格的な受験勉強の1冊目として取り組むのがいいでしょう。
共通テストの問題の1問1問だけ取り出して問題文を分かりやすくすれば、全てこの問題集に載ってる事項・レベルで何とかできるくらいのレベルです。
基礎問題精講を仕上げたあとには、問題文を噛み砕く練習をして行けば、共通テストレベルはクリアです。
『精講』が分かりやすく使いやすい
各テーマごとに基礎問の後に記されている『精講』では、基礎問を特に当たって押さえないといけないことや、テーマとなる公式・考え方の確認をしています。
ここに書いてあることを全て身にすることに非常に意義があるので、取り組む際は重点的に読み、習得することを心がけてください。
同レベル帯の参考書の中で非常にコンパクト
このレベルの参考書として、青チャートの例題部分などが挙げられますが、数Ⅰ・Aだけで350問もあり非常に分厚いです。対してこちらは154問と非常に厳選されており、短期間で周回することが可能となっています。
もちろん青チャートが完璧に出来ればそれに越したことはないですが、基礎問題精講に載っている154題で当面は事足りますし、何より中途半端に350問を取り組むよりかは、154問を完璧にしたうえで、早く次のレベルに進んだ方が、限られた勉強時間をタイムパフォーマンス良く進められるでしょう。
この参考書の使い方
とにかく基礎問を完璧に
まずは初見で『基礎問』を解きましょう。必ず白紙に、証明課程も含めて書くようにしてください。このとき、すぐ下に精講と解答が載ってしまっているので、紙で隠しながらやると良いです。
解き方がわからない時は、問題番号の横に印を付けた上で、まずは『精講』のみ読んでください。それで分かれば解くし、わからなければ解答を見て確認してください。
『精講』を読む以上のことをした場合に限り、演習問題にまで触れてください。
演習問題は多くが基礎問より難易度が低いか同じ程度で、同じ解法を使うものです。
必ず証明課程まで書く
基礎問題精講では『解答』部分が証明の記述例になっています。
証明課程の記述は、二次試験で証明の記述が求められる国公立受験生はもちろんのこと、私大受験生にとっても頭の中をしっかり整理し、なんとなく正解を導き出さないために必要不可欠なプロセスです。
しっかりこの段階から手を動かし、解答の記述と自分の証明を比較検討して、必要十分な証明の書き方を身に着けてください。
『精講』と『ポイント』に注目
問題が解けた、解けなかったに関わらず、『精講』と『ポイント』には必ず目を通してください。
基礎問と共にここをモノに出来るかで完成度は全く変わってきます。200字もない短文にまとまっていて読みやすいですし、1字1句を身に染みつける意識で集中して読んでください。
必要時間は約45時間
1周目は『基礎問』1問あたり10分を目安に取り組み、精講・ポイントに目を通し、分からなかった問題は演習問題に取り組んでください。
2周目以降は、『精講』を読み始める段階で付けた印を頼りに、印のついた問題にのみ取り組んでください。
やり方は1周目と同様。解けた問題は印を消してください。これを印が付いた問題がなくなるまで繰り返します。
1周目で解けた問題など、2周目以降でもやらなくていいのか不安になるかもしれませんが、とりあえず大丈夫です。
上のレベルの参考書をやっている過程で身につけられていなかった部分があれば戻ってくればいいのです。
個人差はありますが、1周目35時間程、2周目10時間程を目安に終わらせられると思います。
計45時間程で完成です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
『基礎問題精講-数学Ⅰ・A』が完璧にする段階は、どの受験生も踏むべき段階です。
教科書を終わらせた万人に、正しい使い方で是非取り組んでほしいですね。
今回は以上です!
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最後まで読んで下さりありがとうございました!